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気をつかう

  • 執筆者の写真: Masumi Nakahara
    Masumi Nakahara
  • 2017年11月28日
  • 読了時間: 3分

こんなことがあるのだ、

人間関係の構築を不得意とする私ですが、

最近、配偶者との関係性が明らかな改善を見せているのです。

その人とは、何度もぶつかり合い、

殴り合い、けなしあったのです。

大体、3年以上、人間関係を継続したことがありませんでした。

それは、中高と3年区切りの教育を受けたからかもしれません。

だけど、配偶者とはもう5年も一緒にいます。

人間関係も良好で、子供たちという仲間まで増えました。

配偶者は、友達がたくさんいます。

それは、私が出会った人たちの中でも群を抜いているのです。

私には友達がいませんので、それがどれほどすごいことなのかはよく分かります。

だから、けんかをしたり、殴り合いをしたとしても、何だか私がわるいような気がするのです。

配偶者には、無数の友人がおり、私には家族しか味方がいないのです。 

なぜお互いが夫婦になることを選んだのか、恋の魔法が解けた今では永遠の謎です。

赤の他人と不思議な縁によって共同生活を送っていることに疑問を抱くこともあります。

野菜嫌いな配偶者が、トマトが好きだったなんて、思ってもみなかったけど、トマト好きなんだってことを5年目にして知ることもあるんです。

出会ったときは私のこと好きだったのかもしれないけど、毎日お酒飲んだり、料理が独特だったり、掃除さぼったり嫌な面がたくさん見えてるでしょうな、と思うと詐欺師になったような気になります。

私だって、休みは野球ばっかり、家事を手伝わない、飲みに行ってばっかり、の配偶者には腹が立ち、けんかを何回も売りました。

お互いにえらかったのは、喧嘩して本音を言って、怒られたところは直したところです。

もとは他人だったのに、いつの間にか自分のことを一番わかってくれる人だと思い込んで、分かってくれないから腹が立っていました。

だけど、よく、考えれば、赤の他人にも関わらず、自分のような変わり者と一緒にいてくれる配偶者には、感謝しなければならないと思い至ったのです。

それから配偶者にとても気を使うようにしたのです。

初めて会う人のように、大切に接することにしたのです。

だって、よく考えれば一番大切な人だからです。

どうしてか、彼も私にやさしくなりました。

掃除してくれて、ありがとう、などとメッセージを送ってくれるようになったのです。

そんなことを言ってくれるから、私も掃除するようになったりしました。

なんていうか、惰性のような人生を覚悟していたんです。

刺激も何も欲しくはなく、幸福すら望んでいませんでした。

それは、子供が私の中心になったからです。

でも、配偶者との関係性が改善すると、人生が彩り鮮やかになったのです。

こんなこともあるんだな、と思ったのです。

人間関係に悩んでいる人がいたら、その人にきちんと気をつかっているのか思い返して欲しいです。

自分の所有物みたいに思って、自分の思い通りにしようとしてないか?

自分が優位に立つために、その人のことを傷つけてないか?

どうして自分をそんなに守るのか?

親しき仲にも礼儀あり、とはよく言ったものです。

 
 
 

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