アールブリュット
- Masumi Nakahara
- 2017年3月25日
- 読了時間: 1分
Yes, they are !
全く残酷なことだと私は思った。
あるいは最高の祝福であるとも思った。
神様は生まれる前、
数種類の才能と
数種類の障害を彼らに選ばせ、
才能と障害の重さを計りにかけて
人間を平等におつくりになったのであろうか?
それならば私たちは
何をどう選ぶだろう。
母親たちは我が子に障害を負わせぬように
才能を捨て、
文字通り無垢な胎児をつくりあげる。
そのため、世界には才能も障害も持たない平凡な人間で溢れかえっている。
才能は祝福であると同時に
呪縛でもある。
その才能は自分を幸福にするためではなく、
他人を感嘆させるためだけにある。
だから私たちは、
才能溢れる芸術家に出会ったら
彼らの苦悩を想像し、
自らの内に沸いた感嘆を抱きしめ、
深く深く彼らの作品に感謝しなければならない。



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